胸から分泌物、液体が出る、痛い、しこりがある時に疑われる病気とは?

胸から分泌物(液体)が出る場合や、痛みがある、腫れている場合など、何らかの病気が隠れている可能性があります。

悩み8

痛みがある、しこりがある、分泌物ああるなど、詳しい症状別に、疑われる病気を一覧でまとめました。


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急性うっ滞性乳腺炎(きゅうせいうったいせいにゅうせんえん)

<症状>
乳房全体が赤く腫れあがり、触ると強い痛みがあり、熱を持つこともあります。

<どんな病気?>
授乳期に乳汁が乳腺内にたまって、乳房全体が痛みます。出産後1~2週間の産褥期に起こりやすく、特に初産の女性に多く見られます。

<原因>
乳管の開きが悪かったり、乳児のお乳を吸う力が弱かったりすると、乳汁が乳腺内にたまって炎症を起こします。

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急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせんえん)

<症状>
乳房が赤く腫れあがり、激痛が走ることがあります。38度以上の熱が出たり、脇の下のリンパ節が腫れることがあり、炎症が進行すると、乳房に膿がたまって潰瘍ができます。

<どんな病気?>
乳頭から細菌が侵入して、乳房に炎症を起こします。授乳中は乳首に小さな傷がつきやすく、特に感染しやすくなります。急性うっ滞性乳腺炎を起こしていると、急性化膿性乳腺炎に移行することがあります。

<原因>
ブドウ球菌や連鎖球菌などの化膿菌が乳頭から侵入して、乳腺内で炎症を起こします。ほとんどが、急性うっ滞性乳腺炎から移行してくるものです。

 高プロラクチン血症

<症状>
乳汁が両側乳頭より漏れ出ます。さらにプロラクチン濃度が上昇すると、無排卵性の月経が続いたり、黄体機能不全が現れ、無月経に至ることもあります。

<どんな病気?>
脳下垂体から分泌されるプロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の血中濃度が高い状態のことです。

<原因>
一部の精神安定薬や、胃腸薬の副作用でも起こります。脳下垂体腫瘍が原因で、プロラクチン分泌異常が起こっている場合もある為、精密検査が必要です。

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乳管内乳頭腫(にゅうかんないにゅうとうしゅ)

<症状>
乳頭から血液や黄色がかった分泌物が出ます。乳房を触ってもしこりを感じることは少なく、痛みもありません。

<どんな病気?>
乳管内に、乳頭状の構造をもった数mmから1cm程度の良性のしこりができる病気です。

<原因>
はっきりした原因はわかっていませんが、女性ホルモンが何らかの影響を与えて、乳管の上皮が増殖して、しこりを作ると考えられています。

乳がん

<症状>
初期ではほとんど自覚症状が見られませんが、がん細胞の増殖にともなって、乳腺のまわりの組織が腫れてくると、乳房にしこりが触れるようになります。その他に、乳頭から血液が混じった分泌物が出たり、乳頭や乳輪がただれることもあります。

がん細胞は、他の正常細胞を引き込みながら大きくなるので、がんが皮膚の近くに発生した場合は、皮膚のひきつれが起こったり、乳頭が陥没することがあります。

<どんな病気?>
乳腺の上皮細胞に悪性の腫瘍ができたものをいい、30~60代の女性では、死亡者数が最も多いがんです。

乳腺は「乳管」と「小葉」に分かれていますが、乳がんのうちの約90%は乳管から発生する乳管がんで、残りのうち約5%が小葉から発生する小葉がんです。

特殊な乳がんとして、乳頭や乳輪にただれが起きるパジェット病というものもあります。

がん細胞や乳管や小葉にとどまっているものを「非浸潤がん」と言い、乳管や小葉から外の組織に広がったものを「浸潤がん」と言います。

<原因>
原因は不明ですが、エストロゲン(卵胞ホルモン)が乳がんの発生には深く関わっていると考えられています。

過去に乳がんになったことがある、家族にかかったことがある人がいるなどは、リスクが高くなるとも言われています。

ピンクリボン

乳腺症(にゅうせんしょう)

<症状>
乳房の片方、または両方に複数のしこり状のものができて痛みがあります。多くの場合、月経前にしこりが大きくなって痛みも強くなり、月経が終わると小さくなって痛みもひいていきます。乳頭から、水や乳汁に似た液体が分泌される場合もあります。

<どんな病気?>
女性ホルモンのアンバランスによるところが多く、病気というより生理現象のひとつなので、あまり心配はありません。特に治療を必要としないことが多いですが、痛みがひどい場合は、漢方薬や低用量ピルを使用します。30~40代に多く見られ、閉経後は急激に減少して、症状もなくなります。

<原因>
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のアンバランスが原因だと考えられています。

乳輪化膿瘍(にゅりんかのうよう)

<症状>
乳輪下に痛みのあるしこりができて大きくなり、乳輪周辺に熱感を伴うことがあります。多くの場合、乳頭から膿のような分泌物が出たり、皮膚の瘻孔(穴)が見られます。

<どんな病気?>
乳輪の下に膿がたまり、これが乳輪周囲の皮膚にも広がって膿が出る穴(瘻孔)を作ります。一旦治まっても再発することが多く、長期に渡って炎症を繰り返します。

乳頭が陥没している人や乳腺の働きが活発な若い女性に多く発症します。

<原因>
乳管から産生されるケラチンという物質が乳管を拡張・破裂させて、そこに細菌が感染することが主な原因です。

病院2

胸にしこりがある、痛みがある、分泌物が出るなどの症状があれば、病院で詳しい検査を受けると安心です。乳がん以外なら、特に治療する必要もない病気もありますが、乳がんという大きな病気が隠れている可能性もあるので、そのまま放置せず、早めに医療機関を受診して下さい。

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