乾癬(かんせん)ステロイドの副作用は?治療はいつまで?

乾癬かんせんとは、皮膚が赤くなり、盛り上がり、表面に銀白色の粉ができて剥がれ落ちるのが特徴の、慢性的な皮膚の病気です。

塗り薬1

乾癬の種類や治療法、気になるステロイドの副作用などについて詳しくまとめました。


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乾癬(かんせん)の原因

乾癬の原因は詳しくはわかっていません。

ただ、近年の遺伝子研究では、発症しやすい遺伝的な素因があることがわかっています。

発症しやすい素因を持っている人が、生活習慣、食事、ストレス、肥満、感染症、ある種の薬剤などの環境因子が加わって発症すると考えられています。

健康な皮膚は、約45日の周期で表皮の古い細胞が新しい細胞に入れ替わりますが、乾癬の起こった皮膚は、その周期が4~5日と異常に速くなり、皮膚の表面の角質層がきちんと作られないまま剥がれ落ちる状態になっています。

このような皮膚だと、本来、体を守る為の免疫の働きに異常が生じて、それが症状を引き起こしている、と考えられています。

また、乾癬は人にうつる、感染することはありません。

悩み4

乾癬の種類

乾癬は、皮膚の発疹から、以下の種類に分けられます。

・尋常性感染
乾癬の中で最も多く見られるタイプで、乾癬の患者の90%がこのタイプです。症状は頭部、肘、お尻、膝、すねなど、物が当たったりこすれたりといった物理的な刺激を受けやすい部位に多く現れ、かゆみを伴うこともあります。

・滴状乾癬
かぜや扁桃炎のあとに、ポツポツと雨滴状の小さな発疹が多数現れます。

・乾癬性紅皮症
発疹が全身の広い範囲に及び、皮膚が赤くなり、発熱、倦怠感などを伴う乾癬の中でも重症のタイプです。

・膿疱性乾癬
膿をもった発疹ができるもので、全身に多発する汎発型は、高熱や倦怠感などを伴う重症のタイプで、難病にも指定されています。

・関節症性乾癬(乾癬性関節炎)
皮膚症状の他に関節炎を伴うもので、関節の腫れや痛み、変形などが起こります。乾癬が出てから数年~10年ほど遅れてから関節炎が起こることが多いです。

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乾癬の治療法

乾癬の治療法は、塗り薬などの外用薬、飲み薬などの内服薬、紫外線を当てる光線療法の3つが基本で、はじめは外用薬が用いられます。

また、2010年からは、これらの治療で十分な効果が得られない場合、副作用で内服薬が使えない場合などに、生物学的製剤の注射による新しい治療が行われるようになりました。

●外用薬
外用薬は主にビタミンD3剤とステロイド薬の塗り薬を使用します。単独、あるいは必要に応じて組み合わせて使われ、最近では、この2つを配合した合剤も登場しています。

ビタミンD3剤は表皮細胞の増殖を抑える作用があり、皮膚の新陳代謝を改善し、乾癬の紅斑や肥厚、鱗屑などの症状を改善します。

ステロイドは炎症を起こしている免疫反応を抑える作用を持つ薬で、各種の外用薬が症状の程度や部位に応じて使い分けられます。

●内服薬
外用薬で改善できない場合に、ビタミンA誘導体、免疫抑制薬などが使われます。

ビタミンA誘導体は、皮膚の新陳代謝を抑える働きがあります。ただ副作用が起こることがあり、妊娠中、妊娠の可能性がある女性は使用できません。また、服用中、服用中止後の2年は避妊が必要です。

免疫抑制薬は、シクロスポリンという飲み薬が使われます。この薬も副作用が起こることがあり、妊娠中、授乳中の女性は使えません。

これらの内服薬の他に、かゆみに対して抗ヒスタミン薬が用いられることがあります。

薬3

ステロイドの副作用は?

乾癬の治療では、ステロイドの内服薬が使われることは基本的にはありません。外用薬でのみ使用し、外用薬の方が全身的な副作用は少ないと言えます。

ただ、強力な薬を長期間塗り続けると、皮膚が薄くなる、などの副作用が出ることはあります。

その為、症状に応じた強さの薬を、必要な部位に必要な期間だけ塗るのが原則です。

ステロイド

薬はいつまで?

乾癬は、症状をコントロールしてうまく付き合っていかなければなりません。

一般に治らない病気、と言われていますが、正しく治療を行えば症状を抑えることができ、長期に渡って症状がない状態を保つこともできます。

薬はずっと使い続けなければいけない、ということはなく、内服薬を使い続けることが減ってきています。

医者1

症状が治まれば薬の使用をやめてみて、症状が出てきたら再度使う、という考え方もあり、必要に応じて外用薬でコントロールしていきます。

乾癬は生活習慣やストレスの影響も大きいと言われています。その為、生活習慣を見直し、ストレスを溜めないようにするなど、乾癬の悪化要因を減らすことも重要です。

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