咳止めの薬は無理に使わない方がいい?咳止めの使い分けとは?

咳が出ると安易に咳止めの薬を使用する方もいますが、咳には重要な役割があり、咳はむやみに止めればよい、というものではありません。

咳

咳止めを使った方がいい時、使わない方がいい時など、咳止めの使い分け方などについて詳しくまとめました。


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咳の役割とは?

咳は風邪などの感染症や、呼吸器系の病気で出る代表的な症状です。

人が空気を吸い込むと、肺には空気と一緒にほこりや病原体などの異物が侵入してきます。その為、気管支の粘膜から分泌される痰が異物をからめとって、それを咳によって体外に排出しています。

このように、咳は体を守る働きをしています

その為、咳には異物を排出して体を守る、という重要な働きがある為、むやみに止めればよい、というものではありません。

ダメ1

咳止めを使ってもいい時

上でも述べたように、咳は気道の異物を排出させて体を守る働きをしているので咳が出たからといって、すぐに咳止めなどでむやみに止めるのはNGです。

ただ、咳が長く続き、体力を消耗していたり、骨粗鬆症で骨が弱くなっていて、咳をすると骨折の可能性があるような場合には、薬を使って咳を抑えます。

咳止めを使わない方がいい時

痰が多い咳は、異物を排出しようと咳が出ているので、必要な咳と考えられます。痰を出す力が弱まっている高齢者は、無理に咳だけを止めようとすると、痰がさらにたまって肺炎を起こす可能性もあり危険です。

高齢者で痰が多い咳が出る場合は、咳止めを使うよりも、痰がたまらないようにする薬を優先して使用します。

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痰切りの薬とは?

痰がたまらないようにする薬を去痰薬(痰切りの薬)と言い、痰を伴う咳が出る時に使われます。

去痰薬を使用することで、痰を排出しやすくします。

・痰を薄めたり分解したりして粘り気を低下させる
・気道の粘膜の滑りをよくする

など、様々な作用の仕組みの薬があり、どれも痰の排出を補助してくれます。

痰の粘りが強くて咳をしても排出しにくい時や、痰を出す力が弱くなっている高齢者などは、痰切り薬を使うことで、咳を減らすこともできます。

痰切り薬に副作用はほとんどありませんが、人によって合う、合わないがある為、長期間服用する時には、肝機能などを定期的にチェックすることが推奨されます。

薬1

市販の咳止め、処方される咳止めの違い

咳止めは薬局などで購入することもできます。市販薬と、医師から処方される薬では、以下のような違いがあります。

咳止め成分の基本的な作用は同じですが、市販薬は、鎮咳薬、去痰薬の他、気管支拡張薬や抗ヒスタミン薬などの成分が少量ずつ配合されています。

病院で処方される薬は、原因に合わせた薬が処方されるので、ピンポイントで効果を得やすいです。

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風邪が治っても咳だけが残るのはなぜ?

風邪をひいて、風邪の症状は治ったのに、咳だけが長く続くこと、ありますよね?風邪が治った後に残った咳を、感染後咳嗽(かんせんごがいそう)と言います。

ウイルスはいなくなり、感染による炎症もひいているのに咳だけが続くもので、詳しい原因はわかっていませんが、ウイルス感染によって咳を起こすスイッチの数が増えていたり、スイッチが入りやすくなった状態が残り、咳が出やすいのではないか、と考えられています。

感染後咳嗽には、咳止めの効果はあまり期待できません。ある程度の時間をかけて徐々に治まっていきます。

ただ、長引く咳の中には、肺がんや結核が隠れている可能性もある為、長く続くようなら、詳しい検査を受けることが推奨されます。

マスク3

原因がない咳とは?

感染や何らかの病気もなく、原因のない咳が出る場合もあります。

人は、緊張したり、不安や恐れ、疲れがあると咳が出やすくなります。また、咳が続いて癖のようになり、刺激が咳中枢に伝わる人もあります。

精神的な影響から咳が出ることも多いので、咳に対して神経質になりすぎないようにしましょう。

病院2

咳は体を守る為に必要なものと考え、咳が出たからと言って、むやみやたらに咳止めを使用するのは控えるようにして下さい。

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