動脈硬化の検査方法、血液検査ではどの数値を見る??

動脈硬化は様々な病気を引き起こします。怖いのは脳梗塞や脳卒中など命に関わる病気です。

老人1

動脈硬化がどのぐらい進んでいるかの検査を受ければ、動脈硬化が進んでいた場合、治療をして、事前に予防することも可能です。動脈硬化の検査法などについて詳しくまとめました。


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動脈硬化の検査法

動脈硬化がどのくらい進んでいるかは、

・血液検査
・血管の詰まりを調べる検査
・血管の硬さを調べる検査

などでわかります。

血液検査1

血液検査

血液検査で確認できることは、血管を傷つける危険因子を持っているか、です。危険因子となるのは、血中脂質のLDLコレステロール値血糖値です。

LDLコレステロール値が高い場合には脂質異常症が、血糖値が高い場合には糖尿病の可能性があります。脂質異常症、糖尿病のとちらも動脈硬化を進める為、これらの数値が高い場合は、動脈硬化が進行していると考えられます。

<正常値>
・LDLコレステロール 140mg/dL未満
・空腹時血糖  110mg/dL未満

もうひとつの危険因子となるのが、高血圧です。血圧を測定し、高血圧と診断されると、動脈硬化の危険性が高くなります。

<正常値>
・上の血圧 140mmHg未満
・下の血圧 90mmHg未満

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血管の詰まりを調べる検査

動脈硬化がどのぐらい進んでいるかを調べる為に行われるのが、血管超音波検査です。

首の頸動脈に装置を当てて、血管の詰まり具合を調べる検査です。アテローム動脈硬化の状態が調べられる他、その形状などから脳梗塞を引き起こす原因ともなる血栓ができやすいかどうかの危険性もわかります。

アテローム動脈硬化とは、粥腫によって血管の内膜が厚くなることで血管内腔が狭くなる動脈硬化のことを言います。

首にある頸動脈は、一番太いところは内側の直径が8mmほどありますが、内膜の盛り上がりができると、それより狭くなります。頸動脈のこのような変化は、全身の動脈の状態を示す指標になっていて、血管超音波検査の結果から、全身の動脈硬化がどのぐらい進んでいるかを予測することができます。

また、頸動脈の動脈硬化が進行していて血管が狭くなっている狭窄がある場合、血流が悪くなるだけでなく、狭窄部で生じた血栓が剥がれて、脳の動脈に詰まり、脳梗塞を引き起こすことがあります。

血管超音波検査を行い、頸動脈の狭窄が進んでいる場合や、脳梗塞などを発症する危険性が高い場合には、外科的治療が行われます。

脳みそ

血管の硬さを調べる検査

血管の硬さを調べる検査はPWV検査、という検査法があります。

PWV検査では、心臓の拍動(脈波)の波動が動脈を通じて全身に伝わる速度を調べます。

血管がやわらかい場合、血流の衝撃を血管が吸収する為、心臓の拍動はゆっくり伝わります。

一方、血管が硬くなっていると、血管は弾力性がなくなり衝撃を吸収しない為、心臓の拍動は腕まで、あるいは足首まで速く伝わります。
PWVの測定値が速ければ速いほど、動脈硬化が進んでいる、と言えます。

PWV検査と同時に、ABI検査も行われます。ABIとは上腕と足首の血圧比のことです。

一定量の水を流す場合、太い管よりも細い管のほうが管にかかる圧力は高くなります。血管は足先に行くほど細くなる為、血管が詰まっていない限り、腕よりも心臓から遠い足音の方が血圧は高くなります。

ですが動脈硬化が進行していると、血管が詰まって血流が悪くなるので、腕よりも足首の方が血圧が低くなり、閉塞性動脈硬化症が疑われます。閉塞性動脈硬化は、症状が進むと歩いた時に足が痛くなったり、さらに進行すると足が壊死することもあります。

PWV検査とABI検査は、仰向けに寝て、両方の上腕と足首にカフを巻いて計測します。検査にかかる時間は5分程度です。

これらの検査は、血液検査などで動脈硬化が疑われる場合に、循環器内科、血管外科などで受けることができ、健康保険が適用になります。

医者1

眼底検査

その他の検査法に、眼底検査があります。

眼底検査では、目の網膜を映して、網膜の動脈を直接見て、動脈に異変がないかどうかを調べます。

血管の中央が輝いて見えたり、静脈が動脈に圧迫されて途切れている場合には、動脈硬化が進行している可能性があります。

全身の動脈が傷ついているかを診断する検査として活用されています。

医者2

動脈硬化が進んでいると、ある日突然、何の前触れもなく脳卒中などの命に関わる病気を引き起こすことがあります。しかし、医療機器の進歩によって、動脈硬化を診断できるようになっています。

健康診断や人間ドッグの血液検査で、LDLコレステロール値や血糖値、血圧が高かった場合は、食生活や生活習慣を見直し、予防に努めることが推奨されます。

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