突然の胸、背中、腰の痛み、これらの症状は大動脈解離?原因や予防法は?

大動脈解離だいどうみゃくかいりという病気は、突然発症し、命に関わる危険性が高い病気です。

老人の胸やけ1

加藤茶さんも大動脈解離を患い、10時間にも及ぶ手術をしたそうです。大動脈解離の原因や症状、治療法などについて詳しくまとめました。


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大動脈解離とは?

大動脈の壁は、内側から内膜、中膜、外膜の3層構造になっています。

何らかの原因で大動脈の内幕に亀裂が入ると、そこから血管壁の内部に血液が流れ混み、中膜の層で内幕と外膜が剥離していき、これを大動脈解離と言います。

大動脈解離を発症してから2週間の間は、突然死につながるような重篤な合併症を引き起こす危険があります。この時期を急性大動脈解離と呼び、発症してから2週間が過ぎると、状態が安定し、慢性大動脈解離と呼ばれ、急性大動脈解離とは別の病気と考えて対処されます。

加藤茶さんが大動脈解離を患ったことが有名ですが、発症年齢は70歳代がピーク、男女比は3:2と言われています。

ここ数年、大動脈解離の患者数は増加傾向にあります。

老人1

大動脈解離の症状

大動脈解離は、胸、背中、腰などに突然、激痛が起こります。

その痛みは、

・体を引き裂かれるような
・生命の危機を感じるような
・突き刺すような

などと表現されるほどの激痛と言われ、人によっては痛みで気を失ってしまう人もいるほどです。

また、痛みが胸から背中、胸から肩、胸からお腹など、解離が進む方向に痛みも移動することもあります。

痛みのピークは発症時で、解離の進展が止まると徐々に治まります。

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大動脈解離の原因

大動脈解離の大きな原因は動脈硬化です。

動脈硬化で血管がもろくなると、血圧のストレスがかかることで、亀裂が生じる、と考えられています。

その為、大動脈解離の危険因子となるものは、

・高血圧
・脂質異常症
・加齢
・喫煙

などがあり、大動脈解離を発症した人の約9割に高血圧が見られます。特に高齢になると、誰にでも起こりうる病気、として考えておく必要があります。

恐ろしい合併症

大動脈解離で恐ろしいのは合併症です。大動脈解離で起こる可能性のある合併症は、

・心タンポナーデ
・胸腔内出血
・腹腔内出血
・大動脈弁閉鎖不全症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・腸管虚血
・脚の虚血
・腎不全

などがあります。

これらの合併症は突然死につながることもある為、合併症を防ぐ為にも、緊急に集中的な治療を行う必要があります。

医者1

大動脈解離の治療法

大動脈解離の症状は、上でも記載したように、突然の胸、背中、腰などの激痛です。これらの症状が現れた場合は、大動脈解離を疑い、速やかに救急車を呼ぶようにして下さい。

大動脈解離は、上行大動脈に解離があるかどうかで、スタンフォードA型スタンフォードB型に分類され、治療法も異なります。

・スタンフォードA型
スタンフォードA型は、心臓に近い上行大動脈に解離がある為、心臓に関わる重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

その為、これらの重篤な合併症を防ぐこを目的に、緊急手術が行われます。

胸部を切開し、解離した血管を人工血管に置換える手術が行われ、手術は10時間を超える場合もあり、2~3週間の入院が必要です。

・スタンフォードB型
スタンフォードB型は、上行大動脈に解離がなく、腸管虚血などの合併症を起こした場合は手術が行われますが、それ以外は手術はせず、絶対安静にして血圧を厳重に管理する集中治療が行われます。

A型、B型、共に発症から2週間が経過して状態が安定してくれば、それ以降は慢性大動脈解離として、通院しながら血圧のコントロールを中心とした内科的な治療を続けます。

救急車1

大動脈解離の予防法

大動脈解離は、発症するまで自覚症状がない為、発症して初めて気付く病気です。

大動脈解離の危険因子となるのが動脈硬化、高血圧なので、普段から血圧の管理、生活習慣の改善などが予防につながります。

また、突発的な精神的ストレスや感情の起伏による血圧変動が発症のきっかけになることもある為、日頃から精神の安定を心がけることも大切です。

病院2

大動脈解離は高齢なら、誰にでも起こる可能性のある病気です。普段から血圧の管理、生活習慣病の予防などに努めることが大切です。

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